1986年、西ドイツ・デュッセルドルフの病院に、頭を撃ち抜かれた重傷の少年が搬送されてくる。天才的な手術の腕を持つ日本人外科医・テンマが、院長の命令を無視してまでその少年を救う。「死」を生む悪魔と「生」を生む医者が出会ったことで、陰惨で悲惨な物語の歯車がごとりと廻り始める。
東側の世界では西ドイツ社会を混沌の世界に突き落とすという異常な策謀が進行していた。チェコスロバキア秘密警察のフランツ・ボナパルタらは、子供たちを次々に西側諸国へ送る戦闘要員として教育していく。その過程でヨハンという怪物が生まれた。次第にヨハンの心の中の怪物は大きくなり、周囲の人間を次々に殺害していく。それはまるでボナパルタが描いた絵本『なまえのないかいぶつ』の主人公の怪物のように、人に取り憑き次々に周囲の人間を呑み込んでいった。
数年後の1995年、数年ぶりに遭遇したヨハンは確実に巨大な怪物に成長していた。テンマの患者を目の前で何の躊躇もなく殺害するヨハン。自分の中で何かが弾けたテンマは、怪物ヨハンを追いかける。果たして、テンマはヨハンの殺戮を食い止めることが出来るのか…。ヨハンを突き動かす『なまえのないかいぶつ』という絵本は何なのか…。ヨハンは何故殺戮を繰り返すのか…。物語はベルリンの壁崩壊後のドイツとチェコを舞台に展開されていく。
(wikipediaより)